リアル「MS-DOSってなんどすか?」世代

…という当たり前すぎる事実をこんなタイトルのページで言っちゃうのも身も蓋もないですが、まあ21世紀ももう10年近く経っていることですし、いまどき DOS で何かする意義って?みたいなことを自分に問い直してもいいのかもしれないなーと。というか今年はマジで DOS を動かした記憶がほとんどない! VirtualPC の仮想ディスクを FAT16 でフォーマットするとき DOS 6.2/V の fdisk と format 使った(ついでに DOS のシステムも転送しておいた。しかし起動を確認した程度…)ってのと、ジャンクで買ってきたノートPCに半分ネタで Win98SE 突っ込んだぐらいしかない。ほんとに「DOS よりあとの OS が快適に動かない」レベルのPCしか使えないのであれば DOS 環境をあれこれやりくりすることに意義を見出せるのでしょうが、さすがにそんなこともないしなあ…あるいはコンピュータ関連の仕事をしていたら「中で DOS が動いてる業務機器のメンテするはめになったよボスケテ」みたいな切羽詰ったニーズもあったかもしれませんが…

だいたい DOS って意外とPC環境に優しくないからな。ふつーにインスコすると CPU パワーぶん回しっぱなし。CPUIDLE とか POWER.EXE とか FDAPM とか入れないとファンがうるさいよ。というか APM サポートなくなって ACPI オンリーになった最近のPCだとこのへんちゃんと効くんでしょうか…

趣味的にしかPC触ってない自分の立場からすると、現状での DOS の用途というともうエミュレータ内でのレトロ環境の再現ぐらいしか思いつかない。話を FreeDOS に限定すると、この方面での FreeDOS には改善の余地があるように思う。たとえば DBCS 対応や非 IBM-PC 系プラットフォーム(PC-98x1 が代表例)のサポート向上*1なんてのはひそかに需要があるかもしれない。まじめな話、NECMS-DOS に対する互換性がもっと向上すれば、昔の PC-98 用ゲームが売り物としてもうすこし世に出るかもしれない…とか夢想したりする。なんという言うだけ番長…。

*1:現在の FreeDOS は内部のメモリ配置が IBM PCDOS の構成にべったり依存しているので、たとえば PC-98MS-DOS の IO.SYS 内にあるワークエリアや割り込みのサポートがかなり面倒なことになる。