俺と OS/2 と Unix 的ツールの野良ビルド環境の悲しみ

OS/2Unix (Linux も) 系ツールの自力移植や他人移植のリビルドを行うときに問題なのは他人のビルド環境が再現できねえってことだったりするのよね。必要なツールやディレクトリ構成や設定が書いてあれば技術的には再現可能なのだが、ツールの入手にインスコにライブラリの構築と手間はかかるし、自分が(不本意ながら)作ってしまったビルド環境を崩したくない。
OS/2 版 firefox の標準ビルド環境が /Moztools なんていうところに必須ツールを集めているのは、たぶん各自がある程度作っちゃってる環境をなるべく崩さないように(そして逆に余計な影響を受けないように)という配慮だと思う。というか後から気づいた。気づいたころには余計なツールぼこぼこ入れて自分用のビルド環境作っちまってた。なんという浅慮…。

そういう意味じゃ OS/2 porter 界のワンマンアーミー(勝手に命名)こと Paul Smedley 氏が自分のビルド環境を丸晒しにしてくれたのはけっこう偉業だと思っていたりする。しかし全部展開すると 700M 近くになって実機の HPFS 区画の空き容量をオーバーしてしまいました。うう、できれば VirtualPC 上でやりたくないのに(画面描画が遅すぎるから)。

どうにかならんかと考えていたらちょっと思考が斜め上の方向に歪んでしまって「そうだ! zip の中味を展開して CD-ROM に焼いちまえばいいんじゃね? そんで使うときは TVFS で適当に仮想ドライブマウントすれば」なんて思ってしまっていたのですが、omf ライブラリを再構築すると CD-R1枚に収まらなくなることが判明(ついでに cdrtools2 2.01.01a04 の mkisofs2 が Warp V4 FP5 だとまともに動かないこともわかった。4G over ファイル API が使えないとダメみたい)。そして断念。

ちなみに作った iso イメージを rar で最大圧縮すると 120M 程度になりました。元の zip が 230M 程度なのでやっぱ rar は縮むのだなあとちょっと感動した。しかも圧縮率のわりに早い(bzip や 7zip より早い。CAB32.DLL を使って最大圧縮かけたら半日かかった。しかも rar よりでかい)。どっかにアップしたらダメかな…。