俺と Virtual PC と OS/2 J2.11 と高解像度(暫定版)

んで、さらに先週から OpenWatcom の中の人のインスコ体験記をうだうだと読んでいたら妙に触発されたので、手持ちの OS/2 J2.11 for Windows を引っ張り出して VPC2004&2007 相手にあーでもないこーでもないとやっておりました。
OS/2 自体は HDD イメージ(内の FAT 区画)に CD のファイルを全コピーしておけば特に問題なくインスコできるのですが、問題はディスプレイドライバなのでした。一週間ぐらい延々と試行錯誤していた。

以下、(ほとんど自分向けに)手順を書いとく。

  1. ドライバは S3 のサイトに捨ててある例の jpn30316.zip が使える…というかこれをどうにかして使う。落としてきて中味を展開し、手順どおりにドライバディスケットを作成する。
  2. (重要)\os2\mdos にある VKKC.SYS と VSVGA.SYS をバックアップしておく。
  3. ドライバディスクを A: ドライブにつっこんで、コマンドプロンプトから A: ドライブに移り setup.cmd 実行。
  4. ドライバインスコが終了すると「『了解』を選択すると OS/2 が終了します」とか出るので、この時点で先ほどバックアップしておいた VKKC.SYS と VSVGA.SYS を手動で書き戻す。
  5. 「了解」を押して再起動。
  6. その後は正規の手順にしたがう(システム設定→「ディスプレイ・ドライバーのインストール」)。

…まあつまり、ドライバパッケージの中に何故か VKKC.SYS とかいう日本誤変換がらみのドライバが入っていて、たぶんこれが J2.11 に対応してない(ファイルのタイムスタンプが 04:00 とかなっててさあ、これ Warp V4 レベルじゃないとまずい?)んだと思う。あとハードウェア仮想化がらみのドライバ(VSVGA.SYS とか)も実は 2.1 レベルだとダメなのかもしれない。

まあいろいろあって、とりあえず多色環境の起動にはいちおう成功しますた。(ただし Win-OS/2 は未確認だし、全画面 DOS/V プロンプトはかなりの確率で固まる。あと動画を再生したらオフスクリーンのキャッシュが壊れてフォントやアイコンがめちゃくちゃになった。いったん PC DOS 全画面セッションを開く→ exit で画面全体をリフレッシュしたら直った。まあかなり動作が胡乱、ってことです…)

 

(ちなみに OS/2WPS では、フォルダごとに個別の壁紙や文字フォント、配色を設定できる。たぶん 1992年リリースの OS/2 2.0 時代から可能だと思う。Windows でこれが可能になるのは IE4 によるアクティブデスクトップからなので、ヘタすると4年近い開きがある)

しかし OS/2 2.1 で使えないドライバって意外と多いのかもしれないなー。OpenWatcom の中の人も「Matrox G400 のドライバは 2.11 でも動くっていってるのに使えねー」とか書いてたし。DDPak の IDEDASD に入ってるドライバは確かに 2.11 でも全部使えるようだが微妙に制限があるようにも思える。バスマスタ指定をしても PIO4 のままだし(ちなみに DaniS506 はただちにカーネル落ち。逆に考えると IBM の IBM1S506 が OS/2 2.11 を考慮した設計になっているのかもしれない)。LxLite の圧縮を解除すると読み込めたドライバってのも何かあったような記憶が。