VBEI 1.12 リリースしました。

たまにはふつうに告知してみる。

この手の診断(configuration っつうか diagnostic っつうか)ツールとかリカバリツールなんかのプラットフォームというのは DOS の重要な舞台だと思ってきたのですが、最近の PC 事情を考えるとそうも言ってられないような気がします。

たとえば vbei で VBE のできるだけ正確な情報を得ようとするなら、PC を適当な DOS のブートディスクで起動して、そこから vbei を実行することになる(WindowsDOS 窓ではフルスクリーンモードにしないとそもそも VBE ファンクションが無効だし、フルスクリーンモードにしても完全な情報が取れないことが多い)のですが、けっこう表示項目が多くて、テキスト1画面中に情報が収まらなかったりするわけです。

そうすると表示結果を他人に伝えるのが(最近の PC だと)けっこう面倒なことになるわけで。
だって最近の PC って、

  • FD ドライブがついてない(起動ディスクの作成とそれによるブートが面倒。iso にして CD-R に焼いてブートとかしないといけない)
  • HD が SATA 接続(マザーボードやオプションカードの BIOS サポートに不安が)
  • HD の中味がまるまる NTFS とか ext3 とかの区画(DOS からのアクセスが困難)

というわけで、正直ぜんぜん DOS には優しくないわけです。
DOS の標準コンポーネントでは、

  • ディスクアクセスは基本的に BIOS 経由
  • 読み書き可能なファイルシステムFAT16 のみ(ものによっては FAT32 も)
  • USB サポートなし
  • ネットワーク? あー…まあがんがれ。

つー感じなので、こういう環境だと、USB 接続の FDD やらメモリカードがない限り(そして本体側が DISK BIOS へのエミュレーションを行ってくれない限り)、出力結果をリダイレクトしてファイルに保存することさえおぼつかなかったりする。まあサードパーティ製ドライバをかき集めて、ある程度「使える」起動ディスクを作ることは可能だけど、そんなに万能ではないしなあ(しかも公開するとなるとライセンスまわりが懸念なわけで)。そういう意味じゃ Linux のライブ CD はすげえもんです。SATA も(意外と)いけるし USB 経由のストレージも使えるし NTFS 区画に書き込むことさえできる。

とりあえず出力に簡易 more 機能でもサポートしたほうがいいかもしれない、とは思ったのですが…。