俺と動画と…(5)

もう日曜だけどついでだから書き足し。

結局 mplayer と kmp はどっちがいいのよ、というような話はまあ、機能的な面で言えば mplayer のほうが kmp をほぼ内包してしまっているので mplayer があれば用は足りる…足りるのだが、デカけりゃいいってもんじゃないというのもまた一理ある。起動は遅いし表示メッセージもてんこ盛りすぎてかえって困っちゃう(オプションもむやみに多いしな。こんなのどないせいっちゅうねん)。

前に書いたことの繰り返しになるけど、どちらでも再生可能な動画を再生して比べてみると、(すくなくともデフォルト設定では)再生時の動きの滑らかさにかなり違いを感じる。kmp のほうがあきらかに滑らか。エロゲのデモムービーみたいな、動きのメリハリがはっきりし過ぎのやつを再生するとよくわかる。というわけで、どっちでも再生できるファイルはなるべく kmp で観たいもんだと個人的には思うのですが、システムに負荷のかかる動画の再生では mplayer のほうが安定している。重めの動画を再生するなどして CPU 負荷が上がってしまうと kmp のほうは音が停まりやすい。そして音がいったん停まると kmp では回復手段がない(そのうえ動画再生もそのうち停まってしまう)のでそのまま終了するしかない。mplayer の場合はシークするかポーズ→再開で動画再生を続行できる。つまり kmp に比べて明らかに重厚な mplayer のほうが非力なマシンにはやさしいという皮肉な事態となっておるわけなのです、はい。

あと VPC 内の SB16 だと 48KHz の再生ができないので不便だとずっと思っていたのだが、実は mplayer にはしっかり出力レート指定オプションがついていたのだった。 -srate 44100 とかやって 44.1KHz 出力にしたらちゃんと音が出たヨ!(似たようなので -af resample=44100:0:0 とかもアリ)やれやれ、やっぱりマニュアルはひととおり読まないとダメなんですね…。